酔曜日の鯨

ブログ移転しました。

はてなプロの有効期間が余ってたので、はてブを500円で売ってたおじさんの話でも書こうか

英語の有名な小咄に「売ります。赤ん坊の靴。未使用」があります。僅か6つの英単語で構成された文章ながら、その奥に親子の物語を想像させる名文だと語り継がれてきました。作者を文豪アーネスト・ヘミングウェイとする伝説もありますが、実際にはヘミングウェイの登場よりも「売ります。赤ん坊の靴。未使用」のほうが古いようです。

ツカミのトークはここまで。

そういった文学的で知的な話とは一切関係なく、今回は「はてなブックマークを1件500円で売っていた」人の話です。

coconala.com

ブログもあるみたいですね。

にほんブログ村の集客効果、SEO、被リンク、メリット7選 | DAO

取りあえずアーカイヴしておいた。

 

ココナラにて、はてブ1件500円で売買

高くない? 数年前にランサーズで「指定するページをはてブしてください」案件あったけど、あのときは1件50円とかじゃなかったっけ? この人がメインで出品してるのは、ブログランキングのバナークリックみたいですね。人気ブログランキングとかブログ村とかのバナーをクリックしてくれるようです。3IP使い分けで15日間。

はてブは有料オプション扱いです。

はてなブックマーク売ります

はてブも被リンクのひとつですっていう認識は少し古いです。

Googleは被リンクの質を見直した

Googleに高評価を受けて検索画面で上位表示されるには“良質な”被リンクを集める必要があります。

この良質なという部分がポイントで、Googleが未熟だった10年前には中身スカスカでもペラ1でもとにかくサイトを作り、そこから顧客のサイトにリンクを貼って被リンク数の水増しを図るSEO業者がいました。

そうした悪質SEO業者に対抗するため、Googleはリンクの質も見るようになりました。評価が低いサイトからのリンクは被リンクに認められず、むしろスパマー一味の仲間と見なされるようになったのです。

ユーザーが本当に「参考になった」「ためになる」と感じたサイトに貼ったリンクだけを、本物の被リンクに数えようという試みです。

Twitterのリンクにはrel="nofollow"が付加されている

SEO_イメージ

Googleが質の低いSEO業者による工作を排除して、ユーザーが本当に「参考になった」「ためになる」と感じたリンクだけを被リンクと認める方針に変わったと書きましたが、ここで少し考えたいのは皆さん自分のブログって持ってますか?

日本のブログブームは2004年ころと言われてますから、かれこれ15年も前です。中学生以下の人は生まれたか生まれてないか? 高校生でも記憶ないでしょうね。

ブログブームが一段落したところで、日本は2000年代の終わりころからTwitterのターンが始まります。技術系の人たちの間ではもっと早く広まっていたようですが、より一般的なツールになり現在まで続くブームはこのころです。懐かしい言い方をすれば「キャズムを越えた」ってやつです。

私がTwitterを始めたのも2009年ですね。 あのころ多くの人がブログからTwitterに移行していきました。現代だと若い人ほど「ブログなんか触ったこともない。TwitterやInstagramなら見てる」のではないでしょうか。

そういう人たちが何かを見て参考になった、ためになったと感じて情報を共有するとしたら当然、ブログではなくSNSでやりますよね。ところがTwitterはじめSNSでシェアされるリンクにはrel="nofollow"が付加されています。

rel="nofollow"とは

rel="nofollow"とは、簡単に言うと「リンクをシェアするけど、私の信認は与えません」です。 技術的な話はGoogleの説明をご覧ください。

「nofollow」は、「このページのリンクをたどらない」や「このリンクをたどらない」といった指示を検索エンジンに与える手段の 1 つです。

当初、nofollow 属性はページレベルのメタ タグに指定され、検索エンジンにページの外部リンクをだどらない(つまり、クロールしない)ように指示していました。

次の例をご覧ください: <meta name="robots" content="nofollow" /> 個々のリンクに nofollow が使用されるようになる前は、ページ上の個々のリンクをロボットにたどられないようにするには多大な労力が必要でした(robots.txt でブロックされる URL にリンクをリダイレクトするなど)。

このような理由から、nofollow 属性値(rel 属性の属性値)が作られました。これによりウェブマスターは詳細な設定が可能となり、検索エンジンやロボットにページ上の個々のリンクについて追跡、クロールしないよう指示する代わりに、特定のリンクをクロールしないよう簡単に指示できるようになりました。
特定のリンクに対して rel="nofollow" を使用する - Search Console ヘルプ

分かる人はこれで分かると思うんですが、これまでnofollowを知らなかった人にこれ読んでもらっても、なんのこっちゃか分からないと思うんですよ。

リンクとは自分の信用を相手に分け与えること

たとえば、あなたが困ってる人に「○○に詳しい人を知らない? 紹介してよ」と言われたとします。 あの人なら詳しそうだなと紹介しますよね。もし、そいつが何か問題を起こしてバックレたらどうなります? 

逃げた人間だけじゃなく、あなたの信用問題にもなりますよね。あんなやつ紹介しやがってって。

ネット上のリンクっていうのは、自分の信用をリンク先に分け与える行為だとイメージしてください。多くの人に信用されてる人が力を持ちます。一方で紹介した人間がトラブルメーカーだった場合、そんな人間を紹介した自分まで連帯責任じゃないですが飛び火します。

さらに話がややこしいのは、紹介された相手が問題を起こしたとしたときです。

Twitterで紹介したサイトが問題を起こして評価が下がるのは

  • 紹介された相手
  • 紹介したアカウント
  • 怪しいサイトを仲介したTwitter

の三者になります。

こんなもんTwitterにしてみたら完全な流れ弾じゃないですか。俺そんなん知らねえよって言いたくなりますよね。そこまで責任持てるかよって。 だけど、検索エンジン界の覇権を握ったGoogleが管理しなければならないデータ量は膨大であり、一件ずつ精査して個人の責任を追及してる暇ないんです。そのため乱暴だろうが力業だろうが「このTwitterってやつ、しょっちゅう悪徳業者を紹介するのに使われてるな。こいつの評価まとめて下げとこ」にするしかないんです。

それを避けるためにrel="nofollow"をつけて、リンク先に問題あっても自分たちは火の粉が掛からないようにしてます。

Twitterにとってリンクにnofollowを付けるのは、自社の価値を守るための自衛手段なんですね

はてなブックマークとnofollow

リンク構築

はてブはnofollowがついてなかった

TwitterはじめSNSは自社サービスでシェアされたリンクにrel="nofollow"を付加することにより、自分たちの価値を守る判断しました。

そんななかで「はてなブックマーク」は長くリンクにnofollowを入れてませんでした。そのためランサーズクラウドワークスといったクラウドソーシングサービス上には「あなたのはてブ買い取ります」系の依頼が立ちました。

被リンク数を稼いでドメインパワー増強できるし、あわよくばホッテントリや新着エントリー入りして露出も増やせる算段でしょう。

はてブの売買や互助会行為が繰り返されてた数年前は本当に糞みたいな時期でしたね。おっと言葉が汚くなってしまいました。

しかしながら、株式会社はてなもやっと対策に乗り出したと言いますか、最近は条件付きでrel="nofollow"をリンクに付けているようです。

はてブ数10未満はリンクにnofollowが付くようになった

これまで被リンク数に数えられてきたはてなブックマークですが、2018年の春から条件を満たさないリンク先にはnofollowが付くようになりました。

詳細はこちらのブログに詳しいです。

www.zbuffer3dp.com

ちょっとだけ引用してみましょうか。

ブックマーク数が10以下のサイトをいくつか確認してみたところ、同様にコメント一覧のページにおいてはnofollowが付いていることが確認出来ました。

逆にブックマーク数が11以上のところは、確認した限りリンクはdofollow扱いになっていました。

大手新聞社のWeb版や有名なWebメディアなど、信頼の置けるドメイン以外は10ブクマ以下だとnofollowが付くようになったみたいです。

これが何を意味するか。ココナラで「はてブも被リンクです」と言ってブックマークを売りに出してるアカウントにブクマされても、単独じゃ被リンク効果ないし金の無駄ってことです。

新着エントリーに入れば10ブクマ以下でもnofollowは外れるようですが、そのためには一定の期間内に3ブクマは集めないとダメですね。

はてなブックマークがnofollowを入れ始めた理由

推測でしかないですけど、やはり自社の価値を守るためじゃないですかね。はてなブックマークは誰でも登録できるリンク集の側面があるため、有料リンク販売みたいな良くないことを考える人はいます。

これまではリンクファームが廃れるなかでも一定の評価を維持してきましたが、質の低いサイトや悪質なスパムへの態度をGoogleが厳格化している昨今の情勢を鑑みるに、ここらで信頼できるサイトとnofollow入れるサイトを選別する必要ありと感じたのでは?

Googleに「はてなブックマークのリンクは信用できない」と見なされれば、サービスの価値が毀損してしまいますから。

まとめ

まとめるほどの内容もないような気がしますけど、まとめときますか。 これだけ覚えて帰ってください

  • はてブを500円で売る人間がいた
  • そういう人がいるから、はてブもリンクにnofollowを入れだした
  • 金銭と引き換えにランキングバナーをクリックするのは規約違反

以上です。ご清聴ありがとうございました。